GPK60シリーズ用シリコンダンパー(シリコンダンプナー)の作り方

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始める前に

シリコンの量を測るために水を流し込むため、水が流し込めない素材のものでは使用できません。
シリコンダンパー(シリコンダンプナー)の効果としては、EVAフォームなどのケース用フォームよりも遮音性が高まります。
ネジ溝山があるタイプのケースでの解説になりますが、プラケースのような溝が多いものでも対応できるかと思います。
Oリングガスケットマウントの効果でフラットに装着されているので、キーボードのソケット部分とシリコンダンパーが接しケース内の残響音を減らすと共にキーボードを底面から制振します。

必要なもの

・シリコン
何でもいいですが、今回はHTV-2000を使用します。
・水平器
スマホについてる水平器機能でも可
・ケースの高さを調節できるもの
今回は調整しやすいように10円を使います。
・透明なプラスチックカップ
使い捨てのものでお願いします
・スケール
クッキングスケールなど、ものを載せて表示をゼロにリセットできる風袋引き機能があれば何でも大丈夫です。
・マジックペン
・カッターナイフ
・ハサミ

ケースを水平にする



まず使用するシリコンの量を測るため、ケースを水平にしてから水を流し込みます。
そのままですと漏れてしまうため、水平にする前に養生テープなどの剥がしやすいテープで穴を塞ぎます。
その際、写真の様にシリコンを剥がすときに持ち手となるような部分を作っておくといいかと思います。

ケースは角度が付いているものが多いので、10円などの高さを調整できるものを使用します。
今回のTofu60は90円でした。
微妙な水平の調整は10円の山を手前にしたり、奥に置いたりすることで微調整可能です。

ケースの上下左右が水平になるように4箇所で水平を確認します。
Bezelケースのような場合は下が測りにくいですが、その場合は左右上の3箇所でも十分です。
精度はあまり求められないので大体で大丈夫です。

ケースに水を入れる




水平になったら水をケースに入れていきます。
ネジ溝山スレスレ、または少し上回るくらいが目安です。
表面張力などで水が全体に広がりにくい場合は指で水をかき混ぜてください。
オーバーしても水なので容器に戻して何度でもやり直しが出来ます。

ケースにネジ溝山スレスレくらいに水が入ったのを確認したら、ケースの水を透明のコップに入れます。
水を入れたらマジックで線を入れておきます。
水を出したケースはよく拭いて水滴などが残らないようにしてください。
ケースを綺麗にしたら、先程の「ケースを水平にする」を参考に再度ケースを水平にしておいてください。
シリコンを流し込んだ後はケースを動かしてはいけないので長時間放置出来る場所でお願いします。

シリコンをケースに流し込む

今回使用するシリコン(HTV-2000)はA液とB液を1:1で使わないといけないので、コップに入っている水の半分を測ります。
ここら辺は購入した商品によって違うかも知れないので説明書を読んでください。
HTV-2000を使用例として説明していきます。

空の容器を載せて表示を0にしておきます。
そこにコップの水を入れていきます。

今回は125でした。

その半分の量も必要なので62-63くらいになるように空になったコップをのせ表示を0にしてから、水を入れていきます。
精度は求めないので大体で大丈夫です。



入れたらそこにも線を入れます。
これで水を使った測量は完了です。
コップから水を捨てて、コップをよく拭いておいてください。


よく拭いたコップにシリコンを入れていきます。
マジックでつけた線に沿ってA液、B液を半分ずつ入れる事ができました。
精度は求められないので大体で大丈夫です。

付属のヘラで180秒混ぜます………………結構しんどい………………。


混ぜ終わったら水平にしたケースにシリコンを流し込みます。
全体に行き渡らない時はヘラでシリコンを動かしてやるといいかと思います。
液体なので全体に行き渡れば、勝手に平になってくれます。
気泡がかなり見られますがこれも勝手に抜けてくれます。
これで流し込みまでの作業は完了です!
HTV-2000の場合は固まるまでに8時間なのですが、ちょっと長めに半日は放置しました。(寝てただけ…)
なので、しばらく忘れて他のことをしましょう!
寝る前とかいいかも知れませんね…。

シリコンダンパーを取り外す



硬化しました!
綺麗に気泡も抜けてます。

持ち手のテープを引っ張って外します。
ケースやシリコンダンパーについているテープを取ります。
シリコンダンパーのバリやケースに残っている薄いシリコンなども取って綺麗にします。
手で取れると思います。

シリコンダンパーを装着する


このままですとType-Cコネクタにケーブルが挿せないのでコネクタ周辺のシリコンはカットしていきます。
まず綺麗にしたシリコンダンパーを再び戻します。
カッターなどでコネクタ溝に沿って軽く薄く切れ込みを入れます。(深く刃を入れるとケースを傷つける恐れがあるので軽くです!)
切れ込みが入ったら取り出して、ハサミなどでカットします。

カットしたシリコンはコネクタ溝に埋めてもいいかと思います。
ここまで出来たらシリコンダンパーを入れ、キーボードを装着すれば完成です!


コネクタの位置もバッチリです。

今回出来たシリコンダンパーは132gでした。(参考までに)

番外編



Tofu以外のキーボードケースでも出来るよってことでBezelケースでもやってみました。
やり方はTofuと同じです。
打鍵音も良くなりました!
それでは良い自キーライフを!